カンボジアリバーサイド応援隊

男性専用ブログです。

聴覚障害者の日本人



以前のローカルのアパートを管理している時の話しです。賃貸アパートは、日本のフリーマガジンにも宣伝で載せておりましたが、如何せんダウンタウンのローカルアパートです、日本人の応募なんて先ず有りません。しかし、ある時に日本人から、私の携帯に丁寧な文章で問い合わせが送られてきます。


その方が、聴覚障害者のHさんでした。

アパートに引っ越したいと言いますので、1度アパートに来てもらいます。来て頂き筆談で話しをします。Hさんは、50歳前後でしょうかね。

障害者年金で生活をされていると言われます。


しかし、正直びっくりです。

カンボジアで生活する以上、時にはカンボジア人と話しをしなくてはいけません。それが、全て筆談です。クメール語は分かりませんので、全て英語の会話となります。カンボジア人は、皆んなが皆んな、英語が分かる訳では有りません。

その大変さを考えると頭が下がります。


絶えず、ノートと筆記具を持っておられます。

私との会話も、当然なから筆談です。

部屋も空いておりましたので、引っ越して来られました。当時私より、先輩の日本人も住まれてましたので、ダウンタウンのローカルアパートに日本人が3人居ると言う変な現象が起きました。


Hさんは、大きなバイクを乗ってましたので、移動には問題なかった様です。また、中々行動的な方でした。バイクで出かける事も多かったです。私の様に家にじっとしているタイプでは、無かったですね。


年配の日本人とMさんは、部屋が近かったので、時々一緒に食事に行ったりされてました。

年配の日本人から聞いたのですが、時々部屋に女性を連れて来てたそうです。カンボジア人ではなく、ベトナム人だそうです。

しかし、それも大変ですよね!

口説くにも、筆談ですよ。


年配の日本人曰く、どうも長年ベトナム人と付き合っている様です。お手当を渡して、部屋に来て貰っている様です。Mさんも、長い事カンボジアにおられますので、それなりの歴史が有るのでしょうね。また、私達の知らない苦労を沢山されている事と思います。

そう思うと、私なんかは恵まれてますよね。


その後、何年かは日本人3人で暮らしておりましたが、年配の日本人は亡くなられ、またアパートは、新しいオーナーに変わり、全員退去となりました。 

私は、近くのアパートに引っ越しました。

Mさんは、どうもベトナム人の近くに引っ越しされた様です。

しかし、聴覚障害でカンボジアに住まれる大変さを憂います。頑張って、長く滞在して欲しいですね。