カンボジアリバーサイド応援隊

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キツネとタヌキのばかし合い



皆さん、フィリピンに遊びに行かれた事は有りますでしょうか。私は、フィリピンに駐在してました時に、カルチャーショックを受けた1人です。こんな楽しい国があるのだろうか?と本当に驚きました。

1度遊びに来たら、また来たいと思うでしょうね。

それを、ハマると言います。

ハマる日本人がほんと、多いのですよ。


フィリピンは、日本の中古の家庭用品がバカ売れした時が有りました。その時に日本からのリサイクルのコンテナを受ける日本の会社Aが有りました。当時はかなり、有名な会社で、月間かなり多くのコンテナを日本から受けてました。


会社Aは、日本からコンテナを受けますと、フィリピン人向けにオークションを開きます。

そこにフィリピンのリサイクル業者や一般のお客様が買いに来ます。そのお金をコンテナのサプライヤーに支払います。

最初のうちは、そこそこ払いますが、2回目からは、極端に減って来ます。それが、この会社Aのやり方です。


コンテナを送ったサプライヤーは、何故支払い金額が減ったのか、分かりません。現場を見た訳では有りませんので、何が売れて、何が売れ残ったかは、分かりません。


おかしいな、何で少ないんやろ?

サプライヤーは自分のコンテナはどうなっているんやろ?商品は、残っているんやろか?と悩みます。

そや、フィリピンに行かんとあかんわ!、フィリピンに行って会社Aと話しをつけてくるわ!と。

ここで、大義名分が出来ました。

楽しいフィリピンに堂々と行けます。


フィリピンの会社Aは、そんな日本人が来ても、全然平気です。オークションの販売現場を見られている訳では、有りませんので、何とでも言い逃れが出来ます。売れないから、安くして売った、と言えば、サプライヤーは逆らえません。


A社は、最後の手段も用意してます。

それは、

「あんなゴミを送って来て、どう言うつもりや!」

これを言われると、サプライヤーは何も言えません。何故なら、日本では捨てる商品を集めて、

フィリピンに送ってるからです。

つまり、コンテナの中身は日本の不用品、つまりゴミなのです。しかし、その不用品が後進国では日本の良品なのです。


日本で不用品の処分費を払いたくないので、コンテナにして送ります。それが、少しでもお金になれば、万々歳です。リサイクル業社のオヤジ連中は、コンテナが売れようが売れまいかは、あまり関係有りません。何故なら、所詮ゴミだからです。多少、お金になれば充分です。

フィリピンに遊びに行く大義名分が欲しいのです。

それだけ、フィリピンは楽しい所なのです。


会社Aも、本気でサプライヤーと揉めて、喧嘩をする気は有りません。何故なら、サプライヤーがいなくなるとフィリピンでオークションが開けません。

飯のタネが無くなるのは、避けたいのです。

だから、関係が薄くなっても繋げて行きます。


会社Aも、コンテナを送るリサイクル業者も、キツネとタヌキのばかし合いです。

絶妙なサジ加減です。元々同じ穴のムジナです。

日本のゴミで、金儲けをする同業者です。

会社Aは、サプライヤーが逃げない様にギリギリで、繋げて行きたい。サプライヤーは、楽しいフィリピンにまた、遊びに行く理由が欲しい。


両者の利害関係が不思議と一致するのです。

私は、フィリピン駐在中にこう言う、ええ加減なリサイクル業者のオヤジをいやと言うほど、見て来ました。毎日、フィリピンの若い女の子を連れてウロウロしてます。楽しそうです。

そりゃそうでしょう、奥さん公認で遊びに来ている訳ですからね。


しかし、分かります。

私がこんな楽しい国があるのか! と思った位の

フィリピンです。リサイクル業者のオヤジ達がハマるのは、良く分かります。