カンボジアリバーサイド応援隊

男性専用ブログです。

貧しさと万引きと相互理解



私の古い友人のYから、聞きました。

Yは、リサイクル店に働いていました。

かなり前の話しです。

Y曰く、リサイクル店はキャッシャーによる万引きが非常に多いと言います。スタッフの給料は低いです。最低賃金が$130位の頃でしょうか。

当然スタッフの給料は、それ以下です。


有る店舗で、キャッシャーが新しいバイクを乗って来ました。スタッフは皆んなあれ?と不思議に思ったそうです。バイクを買うお金、どうしたんやろか? 

その情報は直ぐにオ-ナ-に報告されます。

怪しいのは、確かですが証拠が有りません。


レジの前後、後ろには、セキュリティカメラが店舗に設置されております。しかし、カメラなんて、誰かがずうっと見てる訳では有りません。

1番の効果は、抑止力です。しかし、怪しいと報告が有れば別です。1人のスタッフを専属にして、注視します。すると、簡単に万引き現場を発見出来ました。


普通は、万引きをしても直ぐにバイクを買ったりして、皆んなに怪しまれる様な行動は取りません。

また、暫くは万引きを止めます。

しかし、彼女は単純だったのでしょう。

バイクを買った後も、引き続き万引きを続けていた様です。


キャッシャーをしますと、毎日普段触らない金額を扱います。1ヶ月働いて給料は$80です。

しかし、毎日数百ドルを触ります。魔がさすのでしょうか。また、自分の物と錯覚するのでしょうか。

色々な理由が有ると思いますが、やはり貧しさからくるのでしょう。

もちろん、キャッシャーは首です。バイクは、没収され示談金を要求されます。

貧しい事と教育を受けていない事は一致します。

彼女の行動は、教育を受けて無い子供の様でした。

しかし、これも数有るキャッシャーの万引きの1つです。


この頃は、カンボジア人スタッフがお金を持ち逃げするニュースがよく流れました。

経費をスタッフに預けて、日本人は日本に帰ります。再び、カンボジアに戻りますと、経費は使い込まれておりました。しかし、これは預ける日本人も悪いです。日本人は、性善説を信じているのでしょうか、簡単に人を信じます。


カンボジア人は、盗む気は無かったかも知れませんが、毎日苦しい生活を送っております。

貯金が無いカンボジア人が、親が病気になったとか、バイクが壊れたとか、急な物入りが出来たら、ついつい目の前にあるお金に手を出してしまいますよね。

決して、お金を盗んだカンボジア人を弁護する訳では有りません。


しかし、この頃はお互いの理解が足り無かったと思います。日本人も、駐在する訳でも無く、行ったり来たりです。カンボジア人に任せたい気持ちも、分かりますが、まだまだカンボジア人を理解して無かったのでしょうね。

カンボジア人は、また自分が信用されていると言う認識も持って無かったのでしょう。教育レベルも低くかったのでしょうか?


スタッフに買い物を依頼し、お金を渡したら、

そのままいなくなったと言うニュースも有りました。びっくりですよね!

最近は、カンボジア人が持ち逃げしたとか言うニュースは、余り聞かなくなりました。

採用する側も、カンボジア人を理解して来たのでしょうか。


そうそう、Yはもう一つ言ってました。

Yの働いているリサイクル店の前で、タンクローリー車とバイクが事故を起こしました。

バイクは大破です。店の前は、大渋滞となってます。何故なら、タンクローリー車のドライバーが逃げたみたいです。信じられます? 事故を起こして直ぐに逃げるのですよ!


日本では、考えられませんね!

警官が来て、やっと店の前置かれてるタンクローリー車を動かしてくれた様です。