カンボジアリバーサイド応援隊

男性専用ブログです。

柔軟な就業と専業子供



東南アジアに住みまして、東南アジアの経済は、中国人が牛耳っているの知りました。日本を離れるまで、そんな事は全然知りませんでした。

カンボジアでも、政府と協力なパイプを持ちカンボジア経済を席巻しております。


しかし、中国にも変化が有る様です。

冒頭の聞き慣れない言葉は、中国の話です。

7月より若者の就職率を公表しないと発表しました。自分達に不都合な事は止めると言う何時もの得意技です。最後に発表された就職率は21.3%です。実際は、46.5%だろうと言われてます。


中国では、学力社会と言われ皆んなが大学進学を目指しました。結果的に大卒でない人を探す方が、難しくなりました。コロナの時に就職口が無く、多くの学生が大学院に進学しました。

しかしながら大学院を出ても、就職状況は同じだった様です。大学院を出ました学士が配達員、製造業、建築作業員と言うブルーワーカーになる訳にも行きません。


今年の新卒は、1,158万人も居て、学業に合った就職先が無いのです。

大学卒業生を大量に採用して来ましたハイテク産業に陰りが見られ、採用が大幅に減っております。

コロナで約400万社の中小、零細が倒産したと言います。殆どサ-ビス業だそうです。

サ-ビス業は、1番雇用を産むと言われてます。


中国の大卒の就職率は、文化系で、

男性22.2%、女性で10.4%だそうです。

因みに今年3月に卒業しました日本人大学生は、男女とも97.3%です。

かなりの差が有りますね。


現状の厳しいの例をあげますと、中国国有企業の中国石油、天然ガスが1名の新規採用を募集しました。

なんと224名の応募があり、そこに北京大学、精華大学、イギリスの王立大学、マンチェスター大学、アメリカのジョンズポプキン大学等の有名、一流大学卒の応募がありました。


また、財務と法律分野に各2名の募集をしたところ、それぞれ413名、582名の応募があったそうです。

山東大学の寮の管理人は、ハルピン工業大学とオ-ストラリアのアデレード大学出の秀才が採用されました。

寮の管理人なんて誰にでも出来ますし、また給料も安いです。しかし、その管理人にエリート達がこぞって、応募するのです。

何か、おかしくないですか。

学歴に合った職業に就けないのが、大きな問題です。


さて、柔軟な就業とはどう言う意味でしょうか。

満足する職業が無いので、職業を柔軟に変えて行くと言う意味だそうです。

例えば、3ヶ月は配達員、また3ヶ月はペットショップ勤務と言う風に変えて行きます。

つまり、1つの職業(ブルーワーカー)に染まらず、自分のプライドを保ちながら、職業を変えて行くと言う事です。日本のフリーターと似てますが、ちょっと違う様です。


では、専業子供とはどう言う意味でしょうか。

日本の専業主婦の感覚ですね。

就職しないで、家事の手伝いをします。

両親と一緒に住み、買い物を手伝ったり、食事の準備をしたりします。しかし、日本の専業主婦の様に一日中家事をすると言う事では有りません。

1日数時間手伝い、親から給料を貰います。

親にパラサイトしていると言った方が良いでしょうかね。しかし、これは親の経済力が有って出来る事です。親の金を食いつぶしているだけの様に見えます。親が亡くなったら、どうするのでしょうかね。


中国の将来を担う若者が働く場所がない。

また、働いても、柔軟な就業で職を変えて行く。

専業子供として、親にパラサイトして行く。

この柔軟な就業と専業子供を中国政府が支援していると言います。中国政府は打つ手が無いので、現状の変化を承認してるだけに見えます。


1人子政策のもと生まれた子供は、1人で2人の親を支えて行かなくてはなりません。結婚すれば、2人で4人の親を支えます。その子供達世代の半分が仕事をしていない。今、中国は大きな問題を抱えていると思います。こんな状況で中国はどうなって行くのでしょうかね。