カンボジアリバーサイド応援隊

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米女子ゴルフプロテスト



吉田優利(23歳)、西条真央(22歳)、馬場美咲(18歳)の

3名が米女子ゴルフツアーの来季出場資格を争う最終予選会に参加しております。

昨日第3ラウンドが終わり、西郷が2位タイ、吉田が5位タイ、馬場が47位タイとなっております。6ラウンドの長丁場です。4ラウンド終了時点で65タイ位までが、最終の2ラウンドに進めます。皆んな好位置にいます。


最終2ラウンドで、1位〜20位までは、来季の米女子ゴルフにフルシードで参加出来ます。

昨年は、勝みなみがこのグループに入りました。

21位〜45位までが、準シードである程度の試合に参加出来ます。昨年は西村優奈が、このグループに入りました。

46位〜65位は、米女子ツアーの下部ツアーのエプソンツアーに参加出来ます。


この3選手には、ぜひ合格して来年の米女子ツアーを盛り上げてほしいと思います。

来年は、畑岡奈紗、古江彩花、笹生優香、西村優奈、勝みなみ、稲見萌音(新規参加)と渋野日奈子(準シード)の7名の参戦が決まっております。

史上最多の参加人数です。昨年は、日本選手の優勝は、稲見萌音のTOTO ジャパンクラシック

(日本開催)の優勝のみでした。

稲見は、この優勝により、ツアー参加資格を得ました。稲見は、ツアーメンバーになる事を選択しましたので、自動的に参加資格者となります。


渋野日向子は、全英女子オープンを優勝しましたが、ツアーメンバーになる選択をしませでしたので、一昨年のツアーテストを受けて、合格しました。よって昨年よりツアーメンバーとなっております。しかし、昨年の成績でフルシードの権利は取れず、準シードとなりました。

来年参加予定の7名も、ポイントランキング100位迄に入らなければ、来年の最終予選会に参加して、また参加資格を取らなければなりません。

なかなか、厳しい世界です。


日本人の米ツアーの優勝回数は、畑岡6勝、笹生1勝、古江1勝、渋野1勝、稲見1勝となっております。

先日、畑岡選手が宮里藍選手の生涯獲得賞金830万2365万ドルを25万2500ドル上回り、855万4858ドルとなりました、と言うニュースがありました。


この様に書きますと、畑岡選手は順調に成績をあげて来た様に皆さんは思うと思いますが、そうでは有りません。決して簡単な道のりでは、無かったのです。

彼女は、高校3年生の時に日本で1番大きな試合の全日本女子オープンゴルフ選手権に優勝します。アマチュアの優勝は、史上初です。

また、宮里藍選手が持ってました大会最年少優勝の

20歳105日を大幅に更新し、17歳263日での優勝となりました。


若い時から、世界を相手に戦って来た畑岡選手は当然の様に、この年の全米女子ツアーの予選会に参加します。私はWOWWOWテレビで、予選会を見ておりました。何とか14位タイになり、晴れて全米女子ツアーの参加資格を得ました。


2017年に18歳で単身渡米します。スポンサーも少なく、スタッフを同行させるお金も有りませんでした。お母さん(2年目から同行)は、妹の受験の為、同行出来ませんでした。

広い国土を転戦しますが、英語が上手く話せない彼女は、意思の疎通が出来ません。また、飛行機やホテルの手配、試合の申し込みを全て自分でしなければなりません。予選落ちが続き、ストレスと重圧に押しつぶされそうになります。


2017年6月、家族に電話し「ゴルフを大嫌いになって、日本に帰りたい」と家族に全てを吐き出します。そして泣きはらした後、思いどどまります。このまま止めるのは、悔しい、1年はやり遂げると決心します。

海外で生き抜く覚悟と決意は揺るぎ無くなりました。予選落ちが続いてた彼女は、1度日本に帰り、スイングを修正します。アメリカに戻ると、2試合続けて予選通過しました。


再び日本に戻り、JLPGAのミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフでプロ入り初優勝します。その翌週の全日本女子オープンゴルフを最終日8アンダーを奪って65とし、20アンダーで2位に8打差を付けて圧勝します。樋口久子プロ以来の40年振りの2連覇を2週連続優勝で飾ります。

しかし、全米ツアーでは、翌年の参加条件となるポイントランキング100位以内に入れず、再び最終予選会を受けます。今、まさに日本選手3名が受けている最終予選会です。畑岡選手は、2回目はTOPで最終予選会を通過します。


2018年は、お母さんがツアーに同行して、食事の面倒をみてくれます。そして遂に6月にウオルマートNWアーカンソー選手権で、米ツアー初勝利を飾ります。19歳162日と言う日本人最年少優勝記録でした。その後の活躍は皆さんご存知と思います。

しかし、考えてみて下さい。18歳の英語もろくに喋れない女の子が1年間、米女子ツアーを戦ったのです。その結果、ストレスと重圧で思う様な成績が残せず、ツアー資格を失ってしまいます。

しかし、畑岡選手は諦めず、米女子プロテストを再受験してTOP通過を果たします。そう言う苦労が今の畑岡選手を支えていると思います。


米女子ツアーの最終戦で、アメリカのアナウンサーが畑岡選手にインタビューをしてました。

普段から、アメリカ人キャディと話しをしてますので、畑岡選手はある程度英語は喋れると思ってました。しかし、畑岡選手が通訳無しで会話する姿をテレビで初めて見まして、感激しました。

あの18歳で英語もろくに喋れなかった彼女が、とうとうここまで来たんやなと。


畑岡選手の苦労に負けない根性が、生涯獲得賞金の日本人最高にさせたと思います。

今年は、最終日最終組で回る試合が4試合ありました。残念ながら優勝は出来ませんでしたが、

来年はやってくれると思います。

畑岡選手は、人並み外れた努力家です。

それを楽しみに来年のシーズンインを待ちたいと思います。