カンボジアリバーサイド応援隊

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小さな小売店にも税金が




プノンペンの税金の徴収も厳しくなって来ました。小さな小売店は税金の事なんか考えた事もありません。今までは、税務署がこの店は税金を払う必要があると判断したら、その小売店に出向き税金支払いの交渉をします。


しかし、1年位前から税務署の判断は関係なく軒並みです。ツ-ルコ-クエリアでは税務署が出店を設けて、小売店に向けて登録のキャンペーンを行なってました。


バンケンコンエリアでは軒並みロ-ラ-作戦です。

1店舗、1店舗、税務署員が回って来ました。

とりあえず、税務署に店舗名、責任者、メイン銀行、店の賃貸契約書を提出して、登録しなさいと言う事でした。登録してSmall Tax payer と言う登録書を受け取りなさい、と言う事です。


登録が完了しましたら、月の売り上げ、経費を翌月の20日までに報告し無ければなりません。

それに基づき税務署から、税金を幾ら支払いなさいと言う指示が来ます。

大体売り上げの20%の税金支払いを要求して来ます。また、店の賃貸契約書からは、家賃の10%の税金が請求されます。これは本来、大家が支払うもので、店舗は関係有りませんが、支払いはSmall Tax 

payerですので、大家から集金して一緒に支払います。複雑になって来ましたね。


今、小さな小売店の話しをしておりますが、形態により、中規模、大規模と対応が変わって来ます。 

では、プノンペンの会社、小売店は正直に売り上げ、経費を報告をしているのでしょうか?

ここがポイントです。


小売店だけで言いますと、店舗への支払いは、現金で支払うか、店舗に置いて有ります銀行のQRコ-ドをスキャンして、銀行決済で支払うかです。それは同じ銀行でしか、支払いが出来ません。ABA銀行のQRコ-ドは、ABA銀行だけでした。


しかし、半年くらい前にカンボジアの全ての銀行がオンラインで繋がったのです。

つまり、店の提示してある銀行のQRコ-ドに関係なく、どの銀行でも支払いが可能になりました。

例えば、ある店でABA銀行のQRコ-ドが、提示されてたとします。ABA銀行に関係なく、ACLEDA銀行、

PPCB銀行、つまりカンボジアに有る銀行なら、全てQRコ-ドをスキャンして支払いが可能となりました。


これは画期的で非常に便利だと関心しました。

私も、各店舗に置いて有ります銀行のQRコ-ドをスキャンして生活してます。

現金を使う事は殆ど無くなりました。

細かいリエルのお釣りを貰わなくなり、銀行払いは、非常に重宝しております。


私と同じ様に、皆んなが便利と思い現金払いで無く殆ど銀行払いになって行きますよね。

例えは悪いですが、日本の競馬のネット購入と同じでは、無いでしょうか。ネット購入は、競馬場に居なくても馬券が買えますが、内容は全て筒抜けです。


ならば、税務署は小売店に置いてますQRコ-ドの銀行の取引明細、または残高を押さえれば、

幾らの取り引きがあったか、簡単に分かりますよね!

店舗では、現金は隠蔽出来ますが、銀行取引は隠蔽する事は出来ません。

今、税務署よりSmall Tax payer は、銀行の取引明細の提出を求めてられませんが、これが求められる様になれば、丸裸です。


今まで、2重帳簿で切り抜けてた小売店は、どうなって行くんでしょうか? 

「2重帳簿」? 日本の皆さんは、余りピンと来ないかも知れませんがま、カンボジアでは、公然の秘密ですよね。

今は、税務署は税金徴収の数を増やす事に集中している様ですが、今後徴収の中身を調べだしたら、どうなって行くんでしようか? 怖いですね!

税金は確実に毎年、毎年厳しくなって来ておりまます。


カンボジアの全銀行のオンライン化は、小売店の売上の隠蔽対策では無いでしょうか。カンボジア政府の深謀遠慮が有る様に思えてなりません。