カンボジアの良さ
もう遠い昔の事ですが、私は30代の頃にイタリアの婦人服を扱う会社に勤めておりました。
仕事がら、何回かヨーロッパに出張で行く事が有りました。今でも、良く覚えております。
パリのホテルにチェックインします時に、若いフランス人受付女性から、めちゃ早口の英語で説明されます。ちょっと、待ってや、もっとゆっくりしゃべってや、と思います。
しかし、その時は分からなかったのですが、これはヨーロッパ人が、アジア人を見下した態度と分かりました。世界を席巻したフランスです。
アジアを下にみるのは、当然かも知れません。
私は、ヨーロッパ出張中は、何故か背伸びをしていた自分に気が付きます。
知らず知らずのうちに、肩肘が張ってたのですね。
それから、10数年後にフィリピンに赴任して行きます。東南アジアに出かけるのは、初めです。
フィリピンのマニラに滞在します。
3ヶ月滞在した後に、隣のパシッグ市に移動します。パシッグ市で、倉庫を借りまして商品の販売を始めます。
フィリピンに住んでいく中で、体感します。
あれ? なんか住みやすいで。
ヨーロッパで、肩肘を張ってた生活とは、違います。フィリピン人は、日本人に一目を置いて接してくれます。フランスで、若い女の子から、英語を早口で話され、アジア人を馬鹿にした様な態度とは、偉い違いです。なんか、心地良いんですけど。これが、東南アジアか?と思います。
しかし、残念ながらフィリピンを撤退して、日本に
1年間戻ります。ある日、会社近くの100円寿司屋さんで、お昼を食べておりました。すると、何故か頭がフラフラします。あれ?なんでやろ?
調子が悪いんかな?
と思ってましたら、東日本大震災でした。
阪神間でも、揺れました。
その年の10月にカンボジアに赴任して来ます。
4月と6月に下調べで2度訪問しました。
カンボジアに来まして、先ず分かりました事は、銃社会では無いと言う事です。
フィリピンでは、ガードマンは全員、銃を持っております。非常に身近に銃が有ります。
カンボジアでも、大きな店や銀行では、ガードマンが、常駐しております。しかし、何も持っておりません。
プノンペンに住んでいく中で色々と勉強して行きます。カンボジアの人口約1,600万人、プノンペンには、230万人が住んでます。
若者が多く、平均年齢が26.5歳である。
90%が、仏教徒である事。
これが、最大のポイントですね。
大人しくて、基本的にシャイです。
真面目です。家族の為に働きます。
目上の人を敬います。
なんか、ええ事ばかりですよ。
私がスタッフと英語で話す時は、必ずsir を付けて来ます。例えば、Ok sir、Yes sirとかです。
良いじゃ無いですか。
もちろん、フィリピン人同様に日本人には、一目置いてくれてます。
フィリピンは、ラテン系です。
明るい点は、良いのですが、やはりええ加減です。
その場凌ぎばかりです。嘘が多いです。
仕事の緊張が続きません。そのフィリピンを経て来た私に取って、カンボジアは天国の様です。
もちろん、悪い奴も居てますよ。
現に私は、携帯を2回、取られました。
しかし、泥棒は日本にも、なんぼでも居てます。
町が汚い、そんなの許容範囲です。
それ以外に、悪い事も有りますが、何処の国でも悪い事はありますよね。
もう、13年目を迎えます。
これほど、住みやすい国は無いと思っております。 カンボジアで最後を迎える覚悟です。
日本に居る妹には、私の骨はメコン川に散骨してくれ、と伝えてます。
運命論者の私から、言いますと、カンボジアに住むのは、必然だったと思います。
それは、私の前世が、カンボジアに関わってたのでしょうね。
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