カンボジアの学問レベル
さて皆さん、カンボジア人の学問のレベルは、
どんなもんでしょうかね。
カンボジアも日本と同様に6・3・3制で最初の
9年が義務教育です。教育費は、無料ですが制服や学用品などの必要なものは、保護者が負担しなければなりません。
小学校の修了率は、男子が69%、女子が79%です。中学校は男子が41%、女子が39%で、高校生に至ったは男女共20%と極端に低くなっております。
1975年から1979年のポルポト率いる「クメールルージュ」の共産化による大量虐殺かあり、多くの教員、医師、学生と知識人が亡くなりました。
この4年間は、学校教育も行われませんでした。
その為、ポルポト政権崩壊後、教員、教科書、学校が極端に不足しました。
その結果、小、中、高校の授業は月曜日から土曜日までで、午前中(午前7時から午前11時)と午後(午後1時から午後5時)と2部制に分かれております。どちらも1日4時間です。授業内容は、国語(クメ-ル語)、算数、歴史、理科が中心で、美術、音楽、体育などは殆ど実施されておりません。
また、内戦の影響で教員のレベルの低さも指摘されております。
皆さん、ここまでご覧になられて、日本とは大きく違う事がお分かりと思います。残念な事にクメ-ルルージュの弾圧がカンボジアの教育に大きなマイナスを与えていると思います。
先ず、日本と比べて圧倒的に勉強時間が少ないです。また、高校生の修了率は20%です。つまり、80%の学生は高校を卒業しておりません。
この状況で社会に出て行きます。
私も、カンボジア人スタッフを雇用してました時にレベルの低さを痛感しましたが、この様なバックグランドでは、やむを得ないですね。
今後、日本人でカンボジア人スタッフを雇用される方は、この教育状況を理解された方が良いと思います。因みに大学への進学は5%です。
それでは、カンボジアに住まれてます日本人子女は、どうされてますでしょうか。
プノンペンには、日本人学校があります。
小学校から中学校までの教育が行われております。
日本と同等の教育を実施するとされており、大体毎年50人前後の日本人が勉強している様です。
日本人の中にはカンボジアのインターナショナルスクールに通わせている親も多いと思います。
イギリス系、カナダ系、フランス系と沢山有る様です。しかし、年間の授業料は高く$5,000〜$20,000とかなり高額の様です。
就学中のお子さんをお持ちの日本人の最大関心事項は、カンボジアの教育レベルで日本の大学に受かるか?と言う事です。
私は、日本人を余り知りませんので、カンボジア人留学生と日本人奥さんの例を御紹介します。
ご主人は、日本の国立大学、大学院を卒業されました。その後日本で10年間働いてから、カンボジアに戻って来られました。非常に優秀な方で、日本語はもちろんペラペラですが、日本の専門書まで読まれます。
子供は、男の子1人ですがカンボジアの学校では無く、インターナショナルスクールに入れました。
英語、クメール語はペラペラです。
大学は、日本の大学を数校受験しました。残念ながら、全て不合格となりました。その大きな理由は、日本語でした。つまり、高校レベルの勉強を日本語でしていない事がネックになった様です。
彼は、お母さんと一緒に日本に住み、予備校に通って1年後には、晴れて大学入学となりました。
インターナショナルスクールでは、英語の授業は問題有りませんが、他の科目は日本語で独自に勉強する必要がある様ですね。
また、もう1人のカンボジア人留学生は、高校の間に日本の高校に転入すると言われ、来年3月に家族全員で日本に行くと言われております。
しかし、彼は日本で仕事がある訳では有りません。
日本では無職です。これは、彼が非常に裕福でお金に余裕があるから出来る事です。
やはり、カンボジアから日本の大学受験は、普通に行けば難しい様です。しかし、私はなぜ日本の教育レベルに拘るのか?と疑問も有ります。
インターナショナルスクールを卒業したお子さんは、英語がペラペラです。いわゆる、ネイティブスピーカーです。英語さえ出来れば、何処の国ででも働けるのでは、無いでしょうか。
この時点で一芸に秀でてますので、日本の大学をただ、卒業しただけの人間(失礼)より遥かに就職は有利と思いますけどね。
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