危機一髪
フィリピンの勤務は、朝9時から夕方6時迄です。
販売員スタッフと日本人のコンサルと一緒に勤務しております。販売スタッフは、男性4名、女性4名です。お給料は、当時日本円で、15,000円位だったでしょうか。
有る時に社長が来られます。社長は、今回日本人のコンサルと友人のフィリピン人とセブ島に遊びに行かれる予定です。
社長達が、セブ島に出発された次の日に、大問題が起きます。朝、開店とほぼ同時に車2台で、警官10人がパシッグの倉庫にやって来ます。
私にパスポートと就労ビザを見せろ、と言います。
言われるままに、パスポートと就労ビザを見せます。私は就労ビザは、コンサルの日本人に取って貰ってました。しかし、警官が言うには、働く場所の許可が、
パシッグの倉庫では、無いと言います。
とりあえず、警察に同行しなさい、と言います。
えらい事です、何を言ってるんでしょうか。
直ぐに、セブに居る社長とコンサルに連絡を取ります。
セブに同行してますフィリピン人も、話しを聞いて、助けようとしてくれますが、彼はマニラ在住です。
マニラでは、顔は効きますが、パシッグではダメな様です。日本人のコンサルは、何も手が打てません。
警官は、警察に行こう、の一点張りです。
女の子のスタッフは、泣きながら私と警官達の間に立ってくれています。
ここで、パシッグに住んでます日本人のKさんから、連絡が有ります。
彼は私に、今からそっちに行くから、絶対に警察に行ったら駄目やで、とアドバイスをしてくれます。
日本人のKさんが、助けに来てくれました。
彼は、フィリピンは長くタガログ語は、ペラペラです。社長や私と何度も食事をして、何度も一緒に遊びに行った事があります。
1番親しいフィリピンに住む日本人です。
Kさんは、警官と話し、警官が来た経緯を私に説明してくれます。
どうも、日本人が働いているとタレコミがあった様です。警官が、それを聞いて、何日か前に下調べに来てた様です。
就労ビザさえ、有れば日本人が働くのは、全然問題有りません。しかし、私の就労ビザは、正確では有りませんでした。しかし、それは私の就労ビザを見るまでは、分からない無いはずです。
だから、何故タレ込まれて、警官が来たのか、良く分かりません。
しかし、現に10人の警官が来てます。
そして、私の就労ビザが、間違ってる事が判明しました。非常に不利です。
Kさんは、言います。警官が10人も来ると言う事は、確証が有ったからや、と言います。
良く分かりませんが、怖い国です。
まだ、女の子のスタッフは泣いております。
もし、警察に行けば、勾留されて出るのに何百万円も、必要と聞いた事が有ります。
だから、Kさんは絶対に行ったら、駄目やで、とアドバイスしてくれました。
1時間くらい、Kさんは警官と話したでしょうか。
結論として、警官10人に日本円で、30万円を支払う事で、話しが付きました。
警官は、お金目当てでした。
今、フィリピンを経て、カンボジアで13年を迎えました私は、今なら警官は金目当てで、難癖を付けに来た事は、理解します。
また、それはお金で解決する事も、分かります。
しかし、当時は海外で働くのは、初めてです。
また、貧しい後進国の警官達が、難癖を付けて、お金をせびる事も、知らなかったです。
残念ながら、知識、経験が無かったですね。
助けて頂いたKさんには、感謝しか有りません。
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